(フランス ブルゴーニュ地方 マコネ地区 シャルドネ100%)
ブルゴーニュは、北に位置する赤白ワインの銘醸地、黄金の丘と呼ばれるコート・ドール、南にあるボジョレー、そしてその間にあるコート・シャロネーズ&マコネと大きく三つの地域に分けられます。
まだチリワインなどの安いワインがあまり流通していない時代、コート・シャロネーゼ&マコネ地区のリュリー、プイィ・フュイッセ、マコン等の白ワインはデイリーワインとしてよく飲まれていましたが、今では価格帯から言ってもそこそこのいいワインの位置づけとなりました。
テヴネ・エ・フィスのジャン・テヴネ氏は、有名ドメーヌであるボングランのオーナーで、マコネで最高の作り手の一人と評されていますが、いい意味で非常に頑固な作り手です。
1999年にヴィレ・クラッセが新しいアペラシオンに認定された時、テヴネ氏のワインは、良き伝統に従い貴腐菌が付くくらいに成熟させたブドウを使用することにより(少量生産する甘口ワインも秀逸)凝縮し複雑な味わいだった為、ヴィレ・クラッセを名乗ることができず、マコン・ヴィラージュに格下げされました。
また、マコネ(前述のとおりデイリーワインのイメージが強い)にも関わらず、3年以上熟成させ、飲み頃になってからしかワインを出荷しませんので、このヴィレ・クラッセ・テットのヴィンテージは2008年です。
このワインは、彼が母方の家系のテット家から畑を借り、主に家族用にボングランと同様のスタイルでごく少量生産している物で、フランスでは一般市場には流通していないという希商品です。