(イタリア マルケ州 メルロ100%)
サッシカイアに端を発し1970年代から大ブームとなったスーパートスカーナ。
スーパートスカーナとは、トスカーナの生産者がワイン法や伝統にこだわらず品質だけを追求して造ったワインのことを指します。
特に注目を浴びたのは、ボルゲリ地区のメルロ100パーセントからなるワインです。
テヌータ・オルネッライアのマッセート(ファーストヴィンテージ86年)、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノのリコルマ(同93年)、トゥア・リータのレディガッフィ(同94年)、レ・マッキオーレのメッソリオ(同94年)、ペトローロのガラトローナ(同94年)等々。
メルロの産地と言えばボルドーの右岸、特にペトリュスに代表されるポムロールが有名です。
砂利質の土壌でカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適した左岸に対し、右岸はメルロに適した粘土質土壌だからです。
しかし、レディガッフィやメッソリオを造ったイタリアのスター醸造家ルカ・ダットーマに言わせるとボルゲリと比べれば、ボルドー右岸は砂地だそうです。
それだけボルゲリはメルロに適した土地ということで、実際飲んでみると、どれも素晴らしいワインです。
残念なのは、上記ワインはどれも高額でなかなか気楽に飲めないこと。
この、ヴィーニ・ガルアルディは、ボルゲリに大変よく似た土壌で育てられたメルロから造られるワインです。
イタリアンメルロの実力を垣間見ることができると思います。