(イタリア トスカーナ州 ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ100%)
サン・ジミニャーノは「美しき塔の町」として世界遺産に登録されていますが、その周辺で造られる白ワインが、このヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノです。
ヨーロッパ各国にはワイン法がありますが、EUワイン規則では、上からD.O.P(保護原産地呼称ワイン)、I.G.T(保護地理表示ワイン)、Vinoと3段階に分かれます。
イタリアワインではD.O.C.GとD.O.C.がD.O.Pに当たります。
D.O.Cが制定されたのが1963年、1980年に格上のD.O.C.Gが設けられました。
1966年にイタリアワインで最初にD.O.Cの認定をうけたのが、このヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノです。
そして白ワインの中では、1987年に認定されたアルバーナ・ディ・ロマーニャについで1993年にD.O.C.Gに昇格したトスカーナ州唯一の白ワインD.O.C.G.です。
実は既に13世紀頃から名は知られており、ローマ教皇パウルス三世(アレッサンドロ・ファルネーゼ)の酒蔵番だったサンテ・ランチェリオという人が、このワインを飲んで「これこそ主人にふさわしい飲み物だ。」と言ったというエピソードもあります。
現在は、観光客向けのあまり質の高くないワインを造る生産者が多い中、フォンタレオーニは、色々なワインガイドで高く評価されている生産者です。