(フランス アイレン100%)
一人あたりのワインの年間消費量は日本では3L弱、フランスでは減少しているとはいえ40Lを越えます。1970年代には100L以上消費していました。
当然ワインの購入の仕方も異なっていて、日本で気軽にワインを飲もうとすると1000円前後のワインを買うのが一般的だと思うのですが、フランスでは5Lくらい入るポリタンクをショップに持っていき1Lあたり1~2ユーロ程度のワインを買ってくるのが同じ感覚ではないかと思います。
しかし、スパークリングワインとなるとそうはいかずヴァン・ムスーの出番となります。
ヴァン・ムスーとはスパークリングワインのフランス語で、シャンパーニュも含まれるはずですが慣習上シャンパーニュ以外のスパークリングワインを指します。
ヴァン・ムスーは3気圧以上のスパークリングワインの事を指し(2気圧程度のものはペティアンと呼びます)3~3.5気圧程度のクレマンとシャンパーニュと同じ6気圧程度のムスーに分けられます。
しかし日本の業界においてはシャンパーニュにもクレマンにも属さないカジュアルなスパークリングワインであるムスー(シャンパーニュやクレマンは瓶内2次発酵が義務づけられているのに対し、ムスーはコカコーラのような炭酸注入方式でも構いません)を一般的にはヴァン・ムスーと呼んでいるように思います。
ヴーヴ・アンバルはブルゴーニュの本拠を置く1898年創業のスパークリング専門のワイナリーで、このシャルル・ランヴィルはアイレン100%から造られるヴーヴ・アンバル社の特別キュヴェです。
アイレンは、10年ほど前には世界で一番栽培面積が広かったブドウで、現在もスペインでは一番の栽培面積を誇り蒸留酒の原料でもあります。
ワインにすると爽やかでくせのない味わいに仕上がると言われています。