(フランス シャンパーニュ地方 シャルドネ100% ドサージュ7g)
シャンパーニュ地方においてグラン・クリュの畑を持つ村は、格付けされた全319村の内17村しかありません。
この17村のあるエリアは3地区に分けられます。
シャンパーニュ地方の中心都市であるランスの南東に広がるモンターニュ・ド・ランス地区、そしてその南に隣接しシャンパーニュ地方のもう一つの主要都市であるエペルネの東に位置するヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、それとエペルネの南東にあるコート・デ・ブラン地区です。
モンターニュ・ド・ランス地区は、グラン・クリュを有する村が9つあり、ヴェルズネイ村やアンボネイ村に代表されるようなピノ・ノワールの産地です。
(他は、シルリー、マイイ・シャンパーニュ、ピュイジュー、ヴェルジー、ボーモン・シュール・ヴェール、ブジー、ルーヴォワ)
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区には、2つのグラン・クリュの畑を持つ村があり、そのうちの一つであるアイ村はシャンパーニュ最高の畑と言われピノ・ノワールの銘醸地です。またアイ村では少量しか栽培されていないのですが、この地区はピノ・ムニエの産地として有名です。
(もうひとつは、トゥール・シュール・マルヌ)
コート・デ・ブラン地区には残りの6つの村があり、シャルドネの産地です。
(シュイイ、オワリー、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェ)
このように、主に栽培されるブドウが地域ごとに分かれているので、生産された地区を聞けば、なんのブドウがメインで使われ、どんな味わいかを想像することが可能です。
ヴーヴ・エレオノールはコート・デ・ブラン地区オジェ村の生産者なので、このシャンパーニュは100%シャルドネです。
日曜日も畑仕事をこなし、醸造は畑ごと、樹齢ごとに行うこだわりの生産者。
以前は協同組合に卸していましたが、1986年から元詰めを始め、今やワインガイド等で高評価を得、コストパフォーマンスの高さは折り紙つきです。
洋ナシを初めとした様々なフルーツの香りが豊かだからでしょうか、ワイン名を和訳すると「秋のシンフォニー」。
因みにここのトップキュヴェにあたるミステール・9と言う9つの当たり年(1988,89,90,95,96,99,2000,02,03)をアッサンブラージュ(複数のワインをブレンドする事)したシャンパーニュを何年か前に取扱い飲んだことがありますが思い出に残る素晴らしい1本でした。(現在も生産されているようですが未輸入。)