(日本 甲州100%)
日本ワインに使用されるブドウは、1位甲州(白)、2位マスカット・ベリーA(赤)、3位ナイアガラ(白)、4位コンコード(赤)、5位デラウェア(白)で、その後にようやく国際品種のメルロ、シャルドネと続きます。
フランスでは、栽培面積の順に赤はメルロ、グルナッシュ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、白はユニ・ブラン(主にブランデーの材料です)、シャルドネです。
栽培面積が一番のブドウ品種は、イタリアでは赤はサンジョベーゼ、白はトレッビアーノ(ユニ・ブラン)、アメリカでは赤がカベルネ・ソーヴィニヨン、白がシャルドネ、スペインでは赤がテンプラリーリョ、白がアイレンです。
全世界で見るとアイレン、グルナッシュ、カリニャン、ユニ・ブラン、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンとなります。
こうして見ると、日本ワインは結構独特な品種から造られていることが分かります。
甲州は、日本の在来品種であり、日本で最初に本格的にワイン造りがされたブドウです。
この甲州ファーストボトルは、トリヴィアル・パスートVol.18のワインコンサルトの項にも登場したイタリアのリカルド・コタレッラ氏と大和葡萄酒のコラボレーションで誕生したワインです。
大和葡萄酒は、樹齢約130年の甲州の中で日本最古と思われる樹を管理し、その樹から枝分けしたブドウを使用しワインを造っている歴史あるワイナリーです。
この甲州ファーストボトルは、凝縮はされていませんがすっきりとした優しい味わいで日本ワインらしさがとてもよく出ていると思いますが、大和葡萄酒の社長に言わせるとこれでもヨーロッパ風とのことです。