レ・ディフェーゼ テヌータ・サン・グイド 2017

レ・ディフェーゼ テヌータ・サン・グイド 2017

(イタリア トスカーナ州 カベルネ・ソーヴィニヨン70% サンジョベーゼ30%)
スーパー・トスカーナの元祖と言えば、テヌータ・サン・グイドのサッシカイアです。 オーナーのニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵の父であるマリオ・インチーザ侯爵は、競馬が大好きで(ヨーロッパ貴族の競馬好きというのは日本でいう競馬好きとは違い競走馬を育てるということです。)、そしてワインに関してはイタリアワインではなくボルドーワインを愛していました。第2次世界大戦が始まると敵国であるフランスのワインが手に入らなくなったので、自らボルドー風ワインを造るべく、競馬友達であったシャトー・ラフィットのロスチャイルド男爵からシャトー・ラフィットのカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランの苗木を貰い、1944年にボルゲリの地にその苗木を植えたことによりサッシカイアの歴史は始まりました。 最初はあくまでも自家消費用のワインだったのですが、1968年にマリオ氏に代わって現オーナーのニコロ氏が経営をするようになって市場デビューを果たしました。 1985年のヴィンテージではロバート・パーカー氏が100点をつけ、1994年には異例の単独ワイナリーでのアペラシオン、DOCボルゲリ・サッシカイアを認められ、現在もイタリアワインの頂点に君臨しています。 テヌータ・サン・グイドは、2000年に「早く飲めるサッシカイア」というコンセプトでグイダルベルトを、2002年には第3のサッシカイアとしてこのレ・ディフェーゼをリリースしました。 サッシカイアは、1968年から最新の2016年ヴィンテージに至るまで首尾一貫してカベルネ・ソーヴィニヨン85パーセント、カベルネ・フラン15パーセントで造られています。 (1969年と1973年は生産されていません。) この長きにわたり、天候にも左右されずセパージュの割合が変わっていないというのはちょっと驚きです。 グイダルベルトは、2000年~2001年はカベルネ・ソーヴィニヨン40パーセント、メルロ40パーセント、サンジョベーゼ20パーセント、2002年~2003年はカベルネ・ソーヴィニヨン45パーセント、メルロ45パーセント、サンジョベーゼ10パーセント、2004年以降最新の2017年ヴィンテージまではカベルネ・ソーヴィニヨン60パーセント、メルロ40パーセントで造られています。 レ・ディフェーゼはファーストヴィンテージの2002年から2017年の現行ヴィンテージに至るまで、カベルネ・ソーヴィニヨン70パーセント、サンジョベーゼ30パーセントで造られています。 飲んでいただければわかると思うのですが、欠点の無い国際競争力を持ったワインに仕上がっています。

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