(イタリア トスカーナ州 サンジョベーゼ80% アリカンテ・ネーラ20%)
コロナの影響でここ2か月ばかり試飲会は全くありませんが、通常であれば年間3万本以上試飲できる機会があります。
さすがに大変なので探しているワインが見つかりそうな試飲会を選んで参加させていただきますが、それでも年間1万本くらいは試飲しています。
試飲会ごとに目的を決めて臨み、出来るだけ客観的にワインを評価しようと思うのですが、所詮人間ですのでどうしても好みが出てしまうのは否めません。
以前、有名ソムリエがオーナーのレストラン何店かとコラボで、グラスワインを1種類納めさせていただくという企画を実施しました。
当然、銘柄を指定してくださると思っていたのですが、何人かのソムリエの方に「自分が選ぶと似たようなものになってしまうので南さん選んでください」と言われ、「このような著名なソムリエの方々もそうなのか」と少し驚いた記憶があります。
私も、レストランでワインリストを見て特に飲みたいと思うものが見つからないときは、料理に合うお薦めのワインをソムリエの方に選んでいただくようにしています。
ある時、麹町にあるイタリアンレストランで薦められたのがテヌータ・ベルグァドのフラッグシップのマッツェイ・ベルグァルド、またある時、渋谷のカジュアルなイタリアンで薦められたのがこのセッラータでした。
前者がカベルネ・ソーヴィニヨン85パーセントにカベルネ・フラン15パーセント、後者がサンジョベーゼ80パーセントにアリカンテ・ネーラ20パーセントという、全く異なるセパージュですがどちらも印象に残ったワインでした。