(フランス コルシカ島 ピノ・ノワール100%)
ナポレオンの生誕の地として有名なコルシカ島は、フランスに属しますが、中世にはイタリアの都市国家であるピサやジェノヴァの領土であったことから、イタリアの影響も色濃く残ります。
日本語で慣れ親しんでいるコルシカ島という名前はイタリア語読みで、フランス語読みならコルス島です。
コルシカ島の主要なブドウ品種にニエルキオというのがありますが、これはイタリアでいうサンジョベーゼです。
フランスの現在のワイン分類は、AOC、以前はヴァン・ド・ペイといわれていたIGP、そしてテーブルワインに分けられますが、コルシカ島のワインは30パーセントがヴァン・ド・コルスに代表されるAOC、60パーセントがイル・ド・ボーテ(美の島)と名付けられたIGPです。
このワインは、ブルゴーニュで歴史ある生産者クレルジェ家が造る、イル・ド・ボーテのピノ・ノワールです。
かつては、ブルゴーニュ地方以外での生産は向かないと言われたピノ・ノワールですが、暖かいところで造られる普段飲みのピノ・ノワールはほっこりした包容力のあるワインに仕上がります。