バローネ・リカーゾリ トスカーナ 2017

Barone Ricasoli Toscana 2017

(イタリア トスカーナ州 サンジョベーゼ60% メルロ30% カベルネ・ソーヴィニヨン10%)
リカーゾリ家はトスカーナの貴族で、バローネ・リカーゾリ社は12世紀中ごろに創設され19世紀からワイン造りを生業とするようになりました。 イタリア王国の第2代首相でもあった当時の当主ベッティーノ・リカーゾリは、政界引退後ワインの研究に没頭し、1872年に現在のキャンティの基礎となる品種構成のフォルムラを確立しました。 サンジョベーゼ70パーセントに、サンジョベーゼの尖った味わいをまろやかにするカナイオーロを20パーセント、早飲みができるようにするための白ブドウであるマルヴァジアを10パーセントブレンドするというものでした。 当時は、キャンティを高品質にする為の法則でしたが、時代を経るにつれ栽培技術や醸造技術が向上すると、逆に法則に縛られてマイナスな面が出てきます。 70年代になり、同様な縛りに疑問を感じていた生産者が純粋に高品質なワイン造りを目指した結果があの有名なスーパー・トスカーナというムーブメントです。 現在は、キャンティには10パーセントまで白ブドウを使用できますが、キャンティ・クラシコには白ブドウは使用できません。 リカーゾリ家の所有するブローリオ農園から造る品質の高いワインはイタリアのシャトー・ラフィットと言われ、リカーゾリ家は名門ワイナリーの地位を確立していましたが、第2次世界大戦後投資に失敗しすべてを失います。 それを、現当主であるフランチェスコ・リカーゾリが1993年にブローリオ農園とリカーゾリブランドを買い戻して復活を遂げ、現在に至っています。

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