(イタリア マルケ州 ヴェルディッキオ100%)
マルケ州は、州都は日本ではあまり話題にならないアンコーナ、サッカーもセリエAに属するチームは無く、一般的には印象の薄い州ではないでしょうか。
しかし、高級皮革製品メーカーがひしめいている州で、革のスニーカーを初めて作ったサントーニや、トッズ、チェザーレ・パチョッティ等、ファッションに興味がある方なら聞き覚えがあるブランドが集中しています。
ワインでも、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ(第2回頒布)があるので、私にとっても印象深い州です。
ワインに興味を持ち始めた頃、「赤ワインがきれいに熟成するとバラの香りやトリュフの香りがする。」と本で読み、少し熟成したワインにその香りを見つけに行きましたが、トリュフの香りには出会えたものの、バラの香りはなかなかピンとくるものはありませんでした。
そんな中、絶滅の危機から復活してきたラクリマという品種に出会い、いとも簡単にバラのポプリの香りを嗅ぐことができるようになりました。
白ワインでは、ヴェルディッキオを使用したカステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオ(第22回頒布)とヴェルディッキオ・ディ・マテリカが有名です。
ファットリア・コロンチーノはカステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオの評価の高い作り手です。
彼らを象徴するワインのガイオスピーノのエチケットは、イル・バッコにも描かれているロゴの中の顔を拡大したものがモチーフになっていて、一度見たら記憶に残る特徴的なデザインです。
しかし、なぜか取り扱うインポーターが小さく且つよく変わるので日本に未入荷の時期が結構あり、なかなかお目にかかれないワインでした。
最近、新たなインポーターがついたようなのですが、やはり小さなインポーターでしたので、また未入荷になったり欠品したりする可能性もある、と思い採用しました。