(ドイツ フランケン地方 ヴァイサーブルグンダー100%)
1980年代の中ごろまで、日本におけるワインの輸入量のトップはドイツワインでした。
それが、今や全体の2パーセントもありません。
私もドイツワインの全盛の時は未成年でしたが、それでも初めてワインって美味しいなと思ったのはドイツワインでした。
ドイツワインといえば、まずは白ワイン、それも甘口が思い浮かびます。
以前は生産量の90パーセントを白ワインが占めていて(現在は60パーセントくらい)、
フランスのソーテルヌ、ハンガリーのトカイと並び世界3大貴腐ワインの一つである、トロッケンベーレンアウスレーゼは高価なこともあり憧れの的でした。
次に、イタリアのキャンティでは藁に包まれたフィアスコボトルが思い浮かぶように、ドイツワインではフランケンのボックスボイテル(山羊の陰嚢)とよばれる丸っこい形のボトルが頭に浮かんできます。
私のドイツワインの印象といったらこの2つなのですが、トロッケンベーレンアウスレーゼは頒布会で扱えるような価格ではありませんし、一方フランケンのボックスボテイルは、梱包の都合でやはり扱えないワインでした。
ボックスボテイルは、ワイン法により一部例外を除きフランケン以外のワインには使用できず、この特殊な形のボトルが知名度アップに大きく貢献しているのですが、近年は伝統的スタイルのワインにはボックスボテイル、国際的なスタイルのワインにはブルゴーニュ系のボトルと使い分けられているようです。
フランケンの主なブドウ品種はミュラー・トゥルガウやシルヴァーナ等ですが、このヴァイサーブルグンダーはフランスではピノ・ブランと呼ばれるブドウです。