(スペイン マカベオ40% チャレッロ30% パレリャーダ30%)
数年前にスペイン人と組んで、現地のワインを日本のインポーターに紹介するというビジネスを手掛けたことがありました。
「上代で1500円くらいになるカバを探してほしい」と頼んだところ、「カバでそんなに安いのはないよ。」という返事が返ってきました。
実際、色々なインポーターが上代1500円くらいのカバをカタログに載せていたので、それを見せたら「信じられない。」と肩をすくめていました。
スパークリングワインではシャンパーニュが絶対王者で、今やネットで2500円くらいで購入できてしまう時代なので、上代1500円程度でないと私はカバを選ぶ気になれません。
カバはスタンダードなカバ・デ・グアルダと、上位ランクのカバ・デ・グアルダ・スペリオールに分けられます。
上位ランクのカバはさらに、カバ・レセルバ、カバ・グラン・レセルバ、カバ・デ・パラヘ・カリフィカードに分けられます。
スタンダードなカバの最低熟成期間が9か月に対し、上位ランクのカバはそれぞれ、15か月、30か月、36か月です。
ボトルに貼られているカバを証明するシールがそれぞれ白地の円形、緑地の円形、黒地の円形、グレー地の正方形のような形状なので、今度カバを飲む時にチェックしてみてください。
シャンパーニュでは、ノンビンが15か月以上、ヴィンテージものが36か月以上と熟成期間の規定に大きな差があるのに対し、カバにはありません。
しかし、上代1500円のヴィンテージカバは珍しく、このカバはレセルバに相当する15か月の熟成を行っています。