(チリ ペドロ・ヒメネス100%)
スペイン南部のアンダルシア州ガディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルーカル・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの3つの町を結ぶ三角地帯で熟成されたものだけがシェリーと名乗れます。シェリーは英語名で、スペイン語ではヘレスとなります。
認可品種は白ブドウのパロミノ、ペドロ・ヒメネス、モスカテルで、約95パーセントがパロミノから造られます。
シャリーにはいくつかの種類があり、白ワインを15パーセントまで酒精強化したものをフィノ、17パーセントまで強化したものをオロロソと言います。
フィノはヘレスとプエルト・デ・サンタ・マリアで熟成されたもので、サンルーカル・デ・バラメーダで熟成されるとマンサニーリャと呼ばれます。
その他には、フィノとして熟成させたものを酸化熟成させたアモンティリャード、熟成段階で偶然にできるアモンティリャードの香りにオロロソのボディを持つと言われるパロ・コルタード、極甘口のペドロ・ヒメネス、モスカテルがあります。
甘党の私は、開けてから毎日ちびちびと飲めるペドロ・ヒメネスを常備とまではいきませんがよく購入します。
チリでは、そのペドロ・ヒメネスを200年ほど前から栽培し、ペルーやチリで造られるブランデーのピスコの原料として使ってきました。
生産者のファレルニアは、ペドロ・ヒメネスでスティルワインを造ったパイオニアと言われています。