(フランス ルーション地方 シラー66% カリニャン34%)
フランスの地域圏で、2015年までラングドック・ルーション地域圏というのがあったため、日本でもラングドックとルーションのワインは一括りで扱われることが多いです。
有名なワインはラングドックに集中していて、ルーション地方ではモーリィ、バニュルス、リヴザルトといった天然甘口ワインが有名です。
ルーションにおけるスティルワインの主要A.O.Cはコリウールとコート・デュ・ルーションです。
カラマニーは、スペイン国境近く、ルーシヨン地方のピレネー山脈の麓にある村で、コート・ド・ルーシヨン地区の中の独立した産地として呼称を獲得した地区です。
カラマニーのA.O.Cでは、主要品種はカリニャン、グルナッシュ、シラー。主要品種を80パーセント以上使わなければならず、最大の物で70パーセント以下、カリニャンは60パーセント以下、シラーは40パーセント以上と規定されています。
仕事柄、規定を必ずチェックしてしまうのですが、規定通りではないものを見かけ、あれ何で名乗れるんだろう、と思うこともしばしばです。
このワインはばっちり規定通りです。
インポーター資料によるとこのヴィンテージはパーカーポイント90~92点を獲得していて、かつ4年連続で90点以上を獲得しており、牛ステーキやビーフシチューと相性がいいと書かれています。
私の中ではラングドック・ルーション地方の典型的な良質なワインという印象です。