(ポルトガル バガ100%)
ポルトガルワインの産地は、ドウロ川以北の北部地区、ドウロ川と河口に首都リスボンがあるテージョ川にはさまれた中部地区、テージョ川以南の南部地区に分けられます。
北部の大西洋に面した地方では、地場品種の白ブドウから造られるヴィーニョ・ヴェルデ(第19回頒布)が有名です。ドウロ川流域では、ポルトガルワインと言えば真っ先に思いつく世界三大酒精強化ワインの一つであるポートと近年急速に勢力を伸ばしてきたスティルワインのドウロが造られます。
今やスティルワインの比率は60パーセントとなり、ポルトガルを代表する黒ブドウ、トウリガ・ナシオナル(第18回頒布)等を使用した力強い赤ワインが生まれています。
中部地区の中心のやや北寄りにポルトガルで古くから有名なスティルワインの産地ダンがあります。
赤ワインが80パーセントを占め、トウリガ・ナシオナルを使ったエレガントなワインが生産されています。
ダンの西に位置するのがバイラーダで バガを使用した赤ワインが80パーセントを占めています。
南部の内陸部に拡がるアレンテージョは、コルクとオリーブの一大生産地で、近年ワインの産地として注目されるようになってきた地域です。
大西洋に浮かぶマデイラ島では、ポート同様世界三大酒精強化ワインの一つであるマデイラが造られています。
バガは、果実のフレーヴァーとしっかりしたタンニンにより、味わいはネッビオーロに似ていると言われています。