(フランス ブルゴーニュ地方 フィサン村 ピノ・ノワール100%)
ブルゴーニュの赤ワイン産地と言ったらコート・ド・ニュイ地区です。
北からマルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュと続きます。
マルサネ(第14回頒布)は、グラン・クリュ、プルミエ・クリュはありませんが、ブルゴーニュで唯一赤・白・ロゼどれもがA.O.Cを名乗れます。
ジュヴレ・シャンベルタンは、シャンベルタンを筆頭に、名前にシャンベルタンが入った9つものグラン・クリュを擁し、ナポレオンが愛したことでも有名です。
モレ・サン・ドニにはクロ・ド・タール等の5つのグラン・クリュがあり、コート・ド・ニュイでは珍しく白も有名です。その白ワインは、シャルドネの他に、アリゴテ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ等も使われているという変わり種です。
最もエレガントなワインを造る、ブルゴーニュラヴァーが愛してやまないのが、ミュジニーを擁するシャンボール・ミュジニー(第12回頒布)です。ミュジニーでは極少量シャルドネを栽培していて、コート・ド・ニュイ唯一のグラン・クリュの白を生産しています。
ヴージョは、唯一のグラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョが村の大半を占めていて、村名ワインを探す方が大変というちょっと変わった産地です。
ヴォーヌ・ロマネは泣く子も黙るロマネ・コンティを筆頭に、8つのグラン・クリュを擁し、オールマイティな存在です。
グラン・クリュはありませんが、コート・ド・ニュイ最多のプルミエ・クリュがあるのがニュイ・サン・ジョルジュです。
レ・サン・ジョルジュという畑が、近々グラン・クリュに昇格するのでは、と言われています。
今回のフィサン村は、グラン・クリュはなく、隣接しているジュヴレ・シャンベルタンの陰に隠れがちですが、それゆえコストパフォーマンスの高いワインが多く存在し、レストランでワインを頼む時のために名前を覚えておくといいかもしれません。