シャトー・ラ・リヴァルリー 2009

シャトー・ラ・リヴァルリー 2009

(フランス ボルドー地方 コート地区 ブライ・コート・ド・ボルドー メルロ53.5% カベルネ・ソーヴニヨン36% カベルネ・フラン7.5% マルベック3% )
日本では、ワインのヴィンテージの良し悪しをいう時、フランスのボルドー地方、それもメドック地区のヴィンテージの話をしているように思います。 国や地域が違えば、まちまちであるにもかかわらず、です。 多分、日本でワインが一般的になりつつあった80年代に、ロバート・パーカー氏が絶対的な影響力を持つようになり、そのパーカー氏が主戦場としたのがボルドーワインだったからだと思います。 生産者を筆頭にワインに携わる者は、年々のワインの出来に期待と不安を持ったものでした。 1961年以来のグレートヴィンテージと言われた1982年のワインは出来の悪かった1984年のワインの3倍くらいの価格で取引されていたように懐具合に直結します。 1988年から1990年にかけては3年連続で良年だったので、ミラクルエイティーと言われたりしました。 90年代に入ると栽培技術、醸造技術の進歩により、全くダメな年というのは存在しなくなりました。 今振り返れば、手を出してはいけない最後のヴィンテージは1977年だったように思います。 とはいえ、グレートヴィンテージのワインはやはり天候が悪かった年のワインよりいいワインができます。 ワインの仕事をするようになり、毎年ボルドーの新しいヴィンテージを試飲するようになりましたが、2009年ヴィンテージは驚愕でした。 通常は、ワインが若いので試飲の途中でタンニンに舌をやられ疲れてしまうのですが、2009年は最後まで楽しんで試飲できたのです。 私は、ボルドー史上最高のヴィンテージになるのでは、と思っています。 将来どんな評価が下るのか、今から楽しみです。 それ以来、2009年ヴィンテージのワインは見かけるたびに試すようになりました。 このワインは、ジロンド川をはさんでメドック地区の対岸に位置するコート地区のワインです。

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