シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドル
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ V.V. ２０１８
（フランス コート・デュ・ローヌ地方 グルナッシュ80% ムールヴェードル20%）
インポーターの謳い文句によく、「ミシュラン3星レストラン○○で採用されています。」というのがありますが、日本のインポーターが選んで輸入するワインなら、その多くがどこかしらのレストランで採用されているだろうし、そこそこ良いワインなら地元のレストランでは当たり前のようにオンリストされていると思います。
このワインはヴァランスの3星レストラン、ピックで採用されているそうなので、メゾン・ピックについて。
ピックのシェフは、アンヌ・ソフィー・ピックという女性で、ミシュラン史上4人目の女性3星シェフです。
ピックは、1889にホテルを創業、彼女の祖父アンドレ・ピックが1939年に3星を獲得、その後星を失うも、彼女の父ジャック・ピックが1950年に3星に復活させるという歴史ある有名店です。
父の急逝により星をすべて失うも、彼女が2007年に再び3星に復活させたレストランです。
男子社会のレストラン業界において、フランスで56年ぶりの女性3星シェフの誕生に当時随分と話題になったものでした。
残念ながらメゾン・ピックには未訪ですが、パレスホテルでの彼女が来日しての賞味会には参加したことがあります。
ベリーのタルトが、超甘党の私にとっても酸っぱく甘くそして重かったので、やはり本場は凄いと思ったのですが、日本のスタッフがレシピを間違えていた、という後日談がありました。
さて肝心のワインはというと、簡単ですがコスパが良く美味しいと思います（笑）。