(フランス コート・デュ・ローヌ地方 マルサンヌ100%)
コート・デュ・ローヌの白ワインと言えば、北部ローヌのヴィオニエから造るコンドリュー、ワイン名がそのままA.O.Cになる、やはりヴィオニエから造られるシャトー・グリエ、マルサンヌ、ルーサンヌから造られる、エルミタージュ、クローズ・エルミタージュ、サン・ジョセフ、サン・ペレ、そして南部ローヌの多品種から造られるシャトーヌフ・ド・パプがメジャーどころです。
今回は、以前「近々に紹介します」と書いたマルサンヌのワインです。
マルサンヌ、ルーサンヌを使用した、上記ワインがそこそこ有名になって価格が上がったしまったためになかなか採用できなかったというのが本音でした。
マルサンヌは、通常はルーサンヌとブレンドされることが多く、以前はルーサンヌと比べると格下の品種という扱いでした。
ルーサンヌが香り高く酸がしっかりしているのに対し、マルサンヌは色が濃くフルボディなタイプで、近年醸造技術の進歩により再評価されている品種です。
ティエリー・アレクサンドルは、エルミタージュの雄ジャン・ルイ・シャーヴの栽培担当を経て独立した生産者です。
このサン・ジョセフ・ブランは、色が濃く、濃度を感じる、マルサンヌの特徴が良く出たワインです。