(スペイン ペネデス チャレッロ65% マカベオ25% パレリャーダ10%)
カバはシャンパーニュを模して造られているので、シャンパーニュ製法である瓶内2次発酵が義務づけられています。
イタリアのスプマンテのほとんどがシャルマー方式なので、カバはコストパフォーマンスのいいスパークリングというイメージがあります。
そして、シャンパーニュの主要品種はピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3種であるため、カバもチャレッロ、マカベオ、パレリャーダの3品種を主要品種としています。
シャンパーニュと名乗れるのは、シャンパーニュ地方でとれたブドウを使用し造られたワインであることが条件に対し、カバは生産量の95パーセントがカタルーニャ州に集中しているとはいえ、多くの生産地が認定されています。
それも理由の一つでしょうが、カバは品質もまちまちであり、コスパの良いとう裏返しで安いスパークリングというイメージが付きまとっています。
そんなカバという名での販売に疑問を持った生産者たちが、2019年にD.O.カバから脱退し「コルピナット」という新たな団体をつくりました。
「コルピナット」はD.O.カバより厳しい規定を設け、栽培はD.O.ペネデス内のみ、自社畑で自社栽培のみのブドウを使用、オーガニック栽培で手摘み、ワイナリー内で醸造、最低18か月の熟成等が義務付けられています。
ペネデスのカバの生産者200社のうち、自社畑のブドウだけで造っている生産者は約30社だけで、最低熟成期間も15か月です。
現在、10社ほどがコルピナットに参加しているようですが、その中心となったのがカステルロッチです。
このモセット・ブルット・ナトゥレは、45か月以上の熟成を行っています。