(フランス 南西部 グロ・マンサン50% プティ・マンサン50%)
ボルドー地方の東及び南に位置する南西地方は、黒トリュフやフォアグラなどの食材の産地として有名ですが、ワイン産地としてはフランスで最もマイナーな存在です。
ワイン造りは南西地方を経由してボルドー地方に伝わっていますので歴史的には古い産地です。
地元ではオーセロワと呼ばれるマルベック(コット)を主体として造られるカオール(第20回頒布)と、タナ主体で造られるマディラン(第36回頒布)がこの地域のツートップです。
スペインとの国境近くで造られるイルレギの赤や白も時々目にするワインです。
ボルドーの東に位置するベルジュラックではボルドーに似たワインが造られています。
後はガイヤックやフロントン等がありますが、何かの機会が無い限りあまり意識されないワインたちではないでしょうか。
今回のバシュラン・デュ・ヴィック・ビルは、マディランと同じ地区で造られ、辛口と半甘口の白を生産していますが、これもまた聞いたことはあまりないと思います。
もう少し南で、同じようにグロ・マンサンとプティ・マンサンから造られる辛口と半甘口の白のジュラソンの方が少し有名でしょうか。
こういうワインを試飲で見つけるのが私の楽しみでもあります。