(イタリア ピエモンテ州 ネッビオーロ100%)
ロエロ・ロッソを第30回で頒布した時にも書きましたが、ロエロは白のアルネイスで有名ですが、バローロ、バルバレスコと並びネッビオーロの産地です。
ネッビオーロというと、バローロやバルバレスコの印象が強いので、タンニンも酸も豊富で長熟なワインというイメージがありますが、ロエロ地域の砂地の土壌で栽培されると
柔らかなワインになります。
マルヴィラでは、2009年からコールドマセレーションという醸造方法を採用しています。
マセレーションとは、ブドウの実を破砕し、そこから流れ出た果汁の中に果皮を漬け込む行為、またはその状態のことを言います。
一般的な常温で行うマセレーションでは発酵がすぐに始まってしまいますが、低温で管理することにより発酵のタイミングをはかることができるようになります。
低温でマセレーションすると、荒い渋みの抽出が抑えられ、複雑な果実味を得ることができると考えられています。
このような知識をもってこのワインを飲むと、「なるほど」っと、納得できる味わいに仕上がっていると思います。