(イタリア トスカーナ州 カベルネ・ソーヴィニヨン95% メルロ5%)
イタリアでは、2008年のEU新ワイン規則に合わせて改正した新しいイタリアワイン法が2010年5月から施行されていて、上からDOP、IGP、Vinoに分けられていますが、従来のカテゴリーも認められていて、DOCG、DOC、IGT、ヴィノ・ダ・ターボラの区分の方が未だメジャーな気がします。
イタリアでは、カテゴリーの規定に従わずより高品質なワインを目指して自由にワインを造る生産者が数多く輩出され、DOCGのワインより人気も価格も上回るものが出現するようになり、それらはスーパーヴィノ・ダ・ターボラと呼ばれるようになりました。
中でもトスカーナで造られるものがスーパー・トスカーナとして一世風靡したのはご承知のとおりです。
ファルキーニ社は1964年に創業、1968年にヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノを造り始めます。
1976年に、サッシカイアなどを生んだイタリアの有名な醸造家ジャコモ・タキス氏からアドバイスを受け、セラーや醸造設備を一新し、ワイナリーとしての地位を確固たるものとします。
そして90年代に入るとサンジョベーゼ90パーセント、メルロ10パーセントからなるパレタイオや今回頒布するカンポラといった所謂スーパーヴィノ・ダ・ターボラでも有名になりました。
ファルキーニの造るアブヴィネアドーニ・ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノは、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノの中のトップといっても過言ではなく、またお手頃価格のパレタイオもぜひ味わったもらいたいワインです。