(オーストラリア 南オーストラリア州 カベルネ・ソーヴィニヨン90% その他10%)
サラリーマン時代、食べ歩きが趣味だった私の中での3大焼き肉店が、鹿浜のスタミナ苑、白金の金竜山、そして渋谷のゆうじでした。
ワインの仕事をするようになって、縁あってゆうじのワインを選ぶことになりました。
最初に採用したのがドリームタイムパスのシラーズでした。
オーストラリアワイン特有の濃厚なジャムのような味わいが、焼き肉のたれと抜群のマリアージュをします。
しかし、オーストラリアの生産者も輸出のためにインターナショナルな味わいを目指すようになり、オーストラリアらしさが薄れたワインが急増してきました。
ドリームタイムパスも、だんだんと私のイメージから遠ざかる味わいに変化していったため、次に採用したのが第4回に頒布したブラック・オパールのカベルネ・ソーヴィニヨンでした。
本当はシラーズを使用したワインを選びたかったのですがなかなか見つからず、カベルネ・ソーヴィニヨンのワインを選びました。
天候が温暖で醸造方法もフランスとは異なるため、オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンは、オーストラリアのシラーズと似たような味わいになることが多く、かつ同じ生産者の場合、カベルネ・ソーヴィニヨンの方がよりしっかりとした仕上がりになることが多々あるからです。
そのブラック・オパールも生産中止になり、やっと見つけたのが第32回に頒布したアラミス・ヴィンヤーズのホワイトラベル・シラーズでした。(詳しくはホームページを見てください。)
最近は試飲していて低価格帯のワインほどオーストラリアの特徴が薄れてきている印象がありますが、今回のワインはオーストラリアらしい味わいのワインだと思います。