(アルゼンチン カベルネ・フラン100%)
カベルネ・フランはボルドー地方のワインに使われている品種のひとつで、特に右岸地域のワインに使われている比率の高いブドウです。
しかし、著名ボルドーワインの中ではカベルネ・フランだけで造られるワインは存在せず、8大シャトーの一つであるシュヴァル・ブランの66パーセントが最も高い比率です。
カベルネ・フラン100パーセントのワインといえば、フランスではロワール地方のソミュール・シャンピニー、シノン、ブルグイユが有名です。
カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニョンより涼しい環境下でよく成熟するので、ボルドー地方より北側に位置するロワール地方の主要品種になっているのです。
カベルネ・フランは冷涼な気候下だとピーマン香が強く出て、以前はロワールの赤ワインの特徴とされていました。
ピーマン香自体は、あまりに強いと不快な香りになってしまうので、ロワールの赤ワイン選びには注意が必要でしたが、今は、栽培技術、醸造技術の進歩と、温暖化の影響もあるのでしょうか、ピーマン香が強いワインは随分と減ってきました。
このワインは比較的温暖なアルゼンチンのワインなので、果実味豊かでピーマン香はほとんど感じられません。