(イタリア トスカーナ州 サンジョベーゼ70% メルロ30%)
フィレンツェとシエナの間の丘陵地帯がキャンティ地方です。
キャンティは古くから有名で、名声にあやかりキャンティを名乗る産地が少しづつ拡がったため、本来キャンティを造っていた中心地域のワインをキャンティ・クラシコと呼び差別化を図ってきました。
2013年には、更に既定の厳しいキャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネという格付けが制定されました。
2021年には、グラン・セレツィオーネの中に11のサブリージョンが追加され、その村名をラベルに表記できるようになりました。
セパージュの規定も変わり、サンジョベーゼ80パーセント以上使用が90パーセントに引き上げられ、残りの10パーセントもカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの国際品種ではない地場品種に限定されました。
そのサブリージョンの一つでありキャンティ・クラシコの中心地ともいえるカステリーナ・イン・キャンティで造られるワインがこのファットリア・ディ・ロルナーノ・トスカーナ・ロッソです。
スーパートスカーナと呼ばれるワインを代表するセパージュであるサンジョベーゼとカベルネやメルロを混ぜたスタイルのワインはリーズナブルな価格のものでもはずれがない気がします。