(イタリア ヴァッレ・ダオスタ州 ピノ・ノワール100%)
ヴァッレ・ダオスタ州の州都であるアオスタは北緯45度に位置し、フランスで言えばリヨンと同じ緯度です。
イタリアの北に位置するとはいえ、ブルゴーニュ地方よりは南なので、極端に冷涼な気候のイメージはありませんが、日本で言えば稚内にあたるので、冬の寒さは厳しく、夏は冷涼と言われれば納得できます。
この州は認定品種が22種と多く、プリエ・ブラン(第36回頒布)、フミン、プティ・ルージュ等の地場品種が多く栽培されていますが、ピノ・ノワールも重要品種の一つです。
以前、銀座のバーに勤めていた時にグラスワインとして提供していたものに、ヴァッレ・ダオスタの白ワインがありました。
この白ワインの品種は、なんとピノ・ノワールで、話のネタにもなるので採用していたのですが、ヴァッレ・ダオスタ州は寒いのでブドウの糖度が上がらず、あえてピノ・ノワールを白ワインの仕立てる伝統があったのです。
カーヴ・ド・オンズ・コミュネは、1990年に設立された協同組合で、現在は年間で50万本のワインを生産しています。