(南アフリカ ピノ・ノワール100%)
円安に代表されるように、日本の地盤沈下は酷いものがあります。
ワインでは、ピノ・ノワールの人気が高く、特にブルゴーニュのピノ・ノワールは、需要と供給のバランスが完全に崩れてしまっています。
そんなことが相まって、ブルゴーニュのワインは、そんなにカリスマ的人気を誇らない生産者のものまで、気軽に飲めないものになってしまいました。
単なる地方名のブルゴーニュとエチケットに記載されたワインが、どれも1万円くらいするとなると、うんざりしてしまいます。
他の有名なピノ・ノワールの産地といえば、アメリカのカリフォルニア州、オレゴン州、ニュージーランドなので、これまた決して安くない価格になってしまいます。
イタリア、スペインもピノ・ノワールを得意とするイメージはなく、ドイツのシュペートブルグンダーも高値で取引されています。
常日頃、気軽に家飲みできるピノ・ノワールを探しているのですが、なかなかピュアな果実味で飲ませるワインに出会えません。
そんな中、近々の試飲会で出会ったのがこの南アフリカのピノ・ノワールです。
南アフリカは、相対的に流通価格が高めなのですが、このロングリッジは味とのバランスを考えたら許容範囲でしょう。
ロングリッジは、南アフリカで最大の栽培面積を誇り、かつ一番有名な産地でもあるステレンボッシュ地区に居を構えます。