(イタリア ヴェネト州 カベルネ・フラン100%)
カベルネ・フランと言われ、真っ先に思いつくのはボルドーの8大シャトーの一つシャトー・シュヴァル・ブランでしょう。
シュヴァル・ブランは、3分の2がカベルネ・フラン、3分の1がメルロです。
ボルドーのグランヴァンで、これほどカベルネ・フランの比率の高いワインはなく、独特の世界を築いています。
シュヴァル・ブランにあこがれている生産者も多く、ニュージーランドのプロヴィダンスがその代表でしょう。
そして、カベルネ・フランといえば、やはりロワールのワインを挙げなければなりません。
トゥレーヌ地区のブルグイユやシノンがその代表です。
カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロと比べ、耐寒性があるため、ボルドーより北に位置するロワール川流域で栽培されていますが、よく熟さないとピーマン香が出るのが特徴です。
以前は、栽培技術、醸造技術の問題もあって、ピーマン香が出ていない果実味豊かなカベルネ・フランを探すのは一苦労でした。
このワインは、ボルドーとほぼ同緯度に位置するヴェネト州のワインですが、ピーマン香は感じられず、果実味豊かなワインに仕上がっています。