(スペイン カタルーニャ州 チャレッロ50% マカベオ35% パレリャーダ15%)
カバは、シャンパーニュを真似て、1872年に生産されたのが始まりです。
イタリアのスプマンテは、フランチャコルタ等の一部を除き、その多くがタンクで二次発酵させるシャルマ方式を採用するのに対し、カバはシャンパーニュと同様の手間暇のかかる瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式を採用しています。
また、シャンパーニュの主要品種がピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3種のため、カバの主要品種は地場品種のチャレッロ、マカベオ、パレリャーダの3種です。
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが黒ブドウなのに対し、カバの主要3品種は全て白ブドウなので、カバはブラン・ド・ブランの比率が自然と高くなります。
カバの香りは、土着品種に由来する、あまり表現は良くありませんが、焼けたゴムのような独特の香りがするので、ブラインドでも比較的当てやすいワインです。
リースリングの香りは重油香が特徴と言われているのですが、マイナス表現なので、田崎信也氏が以前、「リカちゃん人形の香り」と表現した話が有名ですが、カバの香りも何かいい表現はないものでしょうか。
10年位前に、スペイン人と組んで、スペインワインを日本のインポーターに紹介するというビジネスを立ち上げたのですが(力不足でうまくいきませんでした)、当時「希望小売価格2000円程度のカバを探してほしいと」依頼したところ、そんなの無理だと一笑に付されました。
カバに関しては、日本のインポーターは相当頑張って、低価格なものを探しているように思います。
ただし、日本に入ってきているシャンパーニュには当たりはずれがないのに対し、カバは選ぶ必要がありますが。